がん検診は、胃がんの検査で有名な内視鏡検査や胸部レントゲン検査、CTやMRIのような検査方法が思いつきますが、最近のがん検診のなかには、採血だけで検査が完了するものも出てきています。これは、アミノインデックスがんスクリーニング検査と呼ばれている新しい検査です。これは、血液中のアミノ酸の濃度やバランスを分析して、その結果からがんに罹っている可能性の高さとがんの種類を予測する検査方法です。正常な人とがん患者の血液に含まれるアミノ酸の割合やバランスが違うという性質を活かした検査方法です。

このアミノインデックスがんスクリーニング検査を行うときは、採血の8時間前から食事を控えたり、アミノ酸を含むドリンクを飲まないようにします。また、妊娠中やピルを服用している女性はこの検査を受けることができないことになっています。このがん検診では、がんに罹っている可能性を3段階に分けて診断します。そして、一番可能性が高いランクになった人は、精密検査を受診することになります。

このアミノインデックスがんスクリーニング検査は、採血だけで検査自体は終了するため、身体への負担や検査のために拘束される時間も5分程度で済むため、今までのがん検査に比べるとかなり気軽に受けやすいものになっています。そのため、人気が高く、導入を進める医療機関も増えてきています。このがん検診では、胃がんや肺がん、大腸がん、卵巣がん、子宮がん、前立腺がんに罹っている可能性を予測できます。