がんは、日本人の死亡原因ランキングのなかでは、トップです。そのため、日頃から自覚症状が出る前にがん検診を受診して、早期発見することがとても重要になっています。しかし、がんといっても、その種類はたくさんあり、がんの種類によっても検査方法は違ってきます。そのため、全てのがんの検査を受診するのは現実的に難しいため、ある程度自分が罹りやすいがんを予測して、検査コースを選択するのが効率のよい方法です。

がんにも年代や性別、生活習慣によってある程度罹りやすいがんの種類が予測できます。まず、40代の男性であれば、胃がんや大腸がんなどの消化器官の悪性腫瘍になる率が女性や他の年代の男性と比べるとかなり高いため、消化器官系の初期のがんを早期発見できる内視鏡検査を選ぶのがよいと考えられます。女性であれば、30歳以上で出産経験がない場合は、乳がんや子宮がんなどの婦人科系のがんや病気に罹る可能性が高いため、婦人科系のがんをメインに調べることをおすすめします。50代以降の男性の場合は、男性特有のがんである前立腺がんの発症率が急激に増加しますので、PSA検診や前立腺エコーの検査を一度は受診したほうがよいです。

悪性腫瘍は、40歳以降から罹る確率が高いですが、血縁者にがん患者がいる場合は、20代や30代の若い世代でもがん検診は受診したほうがよいです。がんになる原因のひとつには遺伝性のケースもあるからです。がんは、死亡率が高い病気ですが、発見が早いほど完治もしやすい病気ですので、定期的ながん検診が大切になってきます。